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車3台を駐車できるガレージハウスの間取りのヒントと注意点を解説

車3台を駐車できるガレージハウスの間取りのヒントと注意点

ガレージハウスとは

ガレージハウスとは、住居にガレージが内包されている一体型の住宅を指します。注文住宅で設置できるガレージにはカーポート型や独立型の車庫タイプなどなどがあります。その中でもガレージと住居の距離が近いガレージハウスは、愛車を身近に感じられる家として車愛好家から高い支持を得ています。

 

ガレージハウスのメリット・デメリット

ここではガレージハウスのメリットとデメリットについて解説します。注文住宅でガレージハウスを検討している場合は、良い点と悪い点の両方を理解した上で建てることが大切です。

 

ガレージハウスのメリット

ガレージハウスはシャッターを閉めると駐車スペースが外から見えなくなるため、愛車を雨風やいたずらなどの軽犯罪から守れる点が大きなメリットです。特に、都市部など住宅に隣接する道路がすぐ近い場合は、通行人や自転車などと接触する恐れも考えられますが、ガレージハウスであればそういった不慮の事故から車を守れます。

ガレージはプライベート空間としても活用できます。例えば、バーベキューなど家族団らんのスペースとして、また休日の車のメンテナンスやDIYといった趣味のスペースとして活用できます。特に車愛好家の方にガレージハウスが人気なのは、外からの視線を気にせずに車いじりに没頭できることでしょう。

 

ガレージハウスのデメリット

デメリットの一つは、一般的な戸建てよりも建築費が割高になる点です。ガレージハウスは一階部分の開口部を広く設計する必要があり、一般的な住宅よりも耐久性や耐震性で劣る傾向があります。そのため、耐久性や耐震性を補強するために、建材としては割高な鉄筋造やコンクリート造で建築されることもあります。さらに、ガレージハウスで耐震性・耐久性を高めるためには高度な設計も求められるため、設計費も割高になる傾向があります。

また、一階の大部分がガレージとなるため必然的に住居スペースの間取りが狭くなる点もデメリットです。住居スペースを通常の2階建て住宅と同じように確保したい場合は、3階建てにするなど工夫が求められます。

最後に、ガレージハウスは住居とガレージが一体化しているため、後からガレージ部分の大きさや高さを変更できない点です。将来的に車の台数が増えたり、以前より大きな車に買え替えたりした場合、ガレージに入らない可能性があります。ガレージに入らないとなると別で駐車場を借りる必要が出てくるなど余計な出費にもつながるリスクがあるでしょう。

 

車3台を駐車できるガレージハウスの間取りのヒント

ガレージハウスに住むと、余計な駐車場代をかけることなく、愛車を身近に感じながら生活ができます。しかし、車を室内から眺められる間取りにしたいなど希望のプランがある場合、後悔しないよう希望の間取りをあらかじめ整理しておく必要があります。ここでは、車3台を駐車できるガレージハウスを建てる際に、どのような点に考慮しながら間取りを決めていくべきかを詳しく解説します。

 

車をどの向きから見たいか考える

まず間取りを考えるうえで大切なのが、「車体のどの部分を家の中から見たいか」を考えることです。

愛車を前から眺めたい場合は、ガレージに頭から入れるレイアウトにする必要があります。その場合、車はバックで出すことになります。ガレージと道路の間に広めのスペースを確保しておくと事故に繋がりにくくなるでしょう。

愛車を横から眺めたい場合は、ガレージと住居の間にある側面の壁をガラスなどの透明な間仕切りにしましょう。この際ガラスに照明が反射して車が見えにくくならないよう設計に工夫が必要です。

また、正面と側面どちらの場合でもガレージの壁は車を眺めた際の背景の役割を担います。車の雰囲気に合わせたガレージの内装にすると、より楽しめるでしょう。

 

家のどこから車を見たいかを考える

次に考えるポイントは「室内のどこから車を見たいか」を考えることです。

例えば、玄関に隣接したガレージの壁をガラス張りにすると、家に出入りする際に愛車を眺められる間取りになります。また、リビングの壁の一部をガレージと隣接させてガラス張りにすると、リビングでゆっくりくつろぎながら愛車を眺められるでしょう。

他にも、書斎から眺める間取りや2階の寝室から見下ろすような間取りにするなど、車を眺めたいシチュエーションに応じて設計することは大切です。

 

観賞用と実用の車の配置を工夫する

普段使いの車、趣味の車という風にそれぞれ用途が異なる場合は、趣味として眺めたい愛車だけ観賞用のガレージを設け楽しむこともおすすめです。この場合、日常的に利用する車は玄関すぐの出入りがしやすいスペースにガレージを作るといいでしょう。

また観賞用の車は、先述の通りどのようなシチュエーションで鑑賞を楽しみたいか考え、適切な場所に専用のガレージを配置します。お気に入りの愛車をオブジェのように飾ることで、完全な趣味の空間を手に入れられるでしょう。

 

車3台分のガレージハウスで必要な坪数と予算

ガレージハウスで3台分の車を駐車できるスペースを確保するには、どのくらいの坪数と予算が必要でしょうか。ここでは、3台分のガレージに必要な坪数と建築費の相場を紹介します。

 

3台分のガレージハウスは何坪必要?

ガレージハウスに必要な坪数は普通自動車一台分で4〜5坪とされています。車3台を横並びに駐車し、ストレスにならずにドアの開閉ができる広さとしては、最低でも15坪は必要です。さらに、車がワゴンタイプなど大きい場合や、収納スペースも確保する場合は、20坪あればある程度の希望が叶えられる広さになるでしょう。

 

3台分のガレージハウスの予算は?

ガレージ部分の建築費は1坪あたり50万〜80万円が相場です。車3台分のガレージを建てる場合、ガレージ部分に20坪必要であることを考えると、ガレージ部分にかかる費用は1,000万〜1,600万円が相場となります。

なお、ここで紹介する建築費はあくまでも相場のため、実際にかかる費用は工務店やハウスメーカーに見積もりを取り確認することが大切です。

 

車3台を駐車できるガレージハウスを建てるときの注意点

ガレージハウスは通常の住宅に比べて耐久性や耐震性に考慮した設計が必要ですが、それ以外にも注意しておくポイントがあります。今回は車3台分が駐車できるガレージハウスをより快適にするために注意するべきポイントについて解説します。

 

ガレージ内の換気と照明に注意する

ガレージハウスのガレージはシャッターを閉めると真っ暗な空間になるため、照明は用途に合わせて適切なものを選びましょう。

例えば、DIYや車のメンテナンスをガレージ内で行う場合は、手元がはっきりと見える明るさと位置に照明を設置することが大切です。また、出入りする際に車から降りなくても点灯する人感センサー付きの照明は便利です。

もし鑑賞用にガレージの空間を演出したい場合は、間接照明を設置することも選択肢に挙がるでしょう。しかし、細かい作業も同じ空間で行うのであれば、シーンによって照明の種類を選べるタイプもおすすめです。

 

騒音対策を忘れない

騒音対策はガレージハウスを建てる際に最も注意すべきポイントです。特にエンジン音とシャッターの開閉音です。

エンジン音は車を利用する際に家の中に振動や音が伝わりやすく、寝室が近い場合は家族の眠りを妨げる要因になります。また、リビングと近い場合でも家族の会話を妨げるリスクがあるため、家の中にエンジン音が響かないよう防音対策をしっかりと行いましょう。

シャッター音は主に近隣住人への配慮が必要です。車の出し入れのたびに開閉が必要なシャッターは、早朝や深夜は特に騒音となり迷惑になる可能性があります。近隣トラブルを避けるためにも、静音性の高いものやスライド式のシャッターを選ぶことをおすすめします。

 

排水機能や充電ケーブルがあると便利

ガレージ内を洗車スペースや子供の遊び場として活用したい場合は、水道の設置や排水機能があると便利です。ガレージ内で水を自由に使えるとキッズプールを設置することも可能です。

また、今後主流となる可能性が高い電気自動車への乗り換えも考慮して、充電ケーブルをガレージ内に用意することもおすすめです。あらかじめ充電ケーブルを設置しておくことで、将来的に電気自動車を検討した際に困らずに済むでしょう。

 

ガレージハウスを建てるならビルドアートへ

ガレージハウスは車を多く持っているほど、駐車場代などの費用が節約できる経済的な住宅です。さらに愛車を観賞できる間取りにすることで、より車を身近に感じながら暮らせる家が実現します。

ビルドアートはお客様の希望に合わせて、生活スタイルに合ったガレージハウスのデザインを提案します。注文住宅でガレージハウスを検討している場合は、ぜひビルドアートへ相談ください。