注文住宅を安く建てられる?ローコスト住宅のメリット・デメリットと建てる際の注意点を解説

2021.08.30

住まいづくり

注文住宅を建てたいけれど、予算上できるだけコストは抑えたい場合に選択肢に上がるのがローコスト住宅です。ローコスト住宅であれば通常の注文住宅よりも、建設費を抑えて住宅を建てられます。では、ローコスト住宅はなぜ安く建てられるのでしょうか?メリットとデメリットや安く家を建てる際の注意点について詳しく解説します。

ローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは、一般的な住宅よりも建築コストを抑えた一戸建て住宅のことを指します。ローコスト住宅も注文住宅の種類の一つのため、こだわりたい部分は建材を変更するなども可能です。そのため、予算が合えば比較的自由に設計ができる点は通常の注文住宅と大きな違いはありません。では、なぜローコスト住宅は通常の注文住宅よりも安く建てたれるのでしょうか?

注文住宅なのに安いのはなぜ?

ローコスト住宅が安く建てられるのは、材料費、人件費、広告宣伝費、諸経費のコストをできる限り削減しているからです。

材料費は同じ材質のものを大量に購入することでスケールメリットを利用しコストカットを行っています。このため、ローコスト住宅は標準仕様や規格があらかじめ決められていることが多く、同じ規格の住宅を複数同時に建てることで、現場の職人が複数の物件を掛け持ちすることも可能になります。また、複雑な間取りにしないことで基礎工事費など諸経費も削減し最終的な建築費用を安く抑える工夫がされています。

ローコスト住宅の相場

ローコスト住宅には明確な定義はありません。しかし、一般的には住宅の建築坪単価が50万円ほどか、建築費の総額が2,000万円までの場合を指すことが多いです。

通常の注文住宅の場合、住宅の建築坪単価は60万円ほどで建築費の総額は2,500万円〜3,000万円ほどかかる場合が多いです。このことからもローコスト住宅は通常の住宅よりも安く建築できることがわかります。

ローコスト住宅のメリット

ローコスト住宅は費用を抑えられることが最大のメリットですが、他にはどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

通常の注文住宅よりも安価に建てられる

ローコスト住宅は通常の注文住宅よりも安価にこだわりのマイホームを建てられる点が最大のメリットです。ローコスト住宅は規格や仕様が決まっていますが、工務店やハウスメーカーによって選べる規格や住宅のデザインが違います。そのため、自分の好みに合った住宅を建てられるハウスメーカーを見つけられれば、安く理想通りの一戸建て住宅を手に入れる夢が叶うでしょう。

ライフスタイルに合わせて建て替えしやすい

ローコスト住宅は建築費を安く抑えるため、間取りがシンプルで壁や間仕切りが少ない場合が多いです。そのため、お子様の成長などライフスタイルの変化に合わせて、後から間取りを自由に変更しやすいメリットがあります。建てた後からリノベーションを繰り返して、その時々の生活スタイルに合わせた家に変化させていけるのは、ローコスト住宅ならではの楽しみ方でしょう。

ローコスト住宅のデメリット

ローコスト住宅は安く家を建てられるからこそ、その分デメリットも存在します。ここでは、建てる際にあらかじめ把握しておくべきデメリットについても紹介します。

オリジナリティを出しにくい

ローコスト住宅は間取りや規格を統一することで費用を抑えているため、工務店やハウスメーカーで定めている規格と違う間取りや建材を指定する場合は、オプションの追加となることがほとんどです。そのため、こだわりを十分に反映させるためにはオプション費用がかさんでしまうことがあります。オプションを追加しすぎると、通常の注文住宅を同じくらいの費用になってしまう場合もありますので、こだわりたいポイントが多い場合はローコスト住宅で家を建てるのは向いていないでしょう。

設備や性能が優れていない場合がある

ローコスト住宅の設備は必要最低限度の性能であることがほとんどです。そのため、高性能な設備を自由に選べる通常の注文住宅を比較すると、長く住む中で耐久性などの面で劣る可能性があります。ただし、ローコスト住宅とは言っても、法律で定められた基準はクリアしていますので必要最低限の設備で十分な方であれば気にならないでしょう。

メンテナンスコストがかかる

ローコスト住宅は壁材や設備が最低限の性能であるため、劣化しやすく修繕費がかかります。ローコスト住宅は建てる際の費用は安く抑えられますが、その後のメンテナンスコストが通常の注文住宅よりもかかってしまう場合もあります。これらのことも考慮し、ローコスト住宅と通常の注文住宅どちらが合っているかは見極める必要があるでしょう。

注文住宅で費用を抑えるコツ

できるだけ安く家を建てたい場合には、コストカットのために抑えておくべきポイントがいくつかあります。ここでは注文住宅で上手に費用を抑えるコツについて解説します。

間取りをシンプルにする

間取りはできるだけ四角形で部屋数が少ないことが大切です。間取りが複雑な場合、それだけ足場を作る費用や壁の骨組みや壁材などの費用がかかります。四角い形であればあるほど、それだけ建築する際の材料や足場の組み立てもシンプルになるため、全体の基礎工事費や材料費が抑えられます。工務店やハウスメーカーとよく話し合いながら細かな仕様を決めていくとよいでしょう。

使う材料の数を抑える

建材や壁材はなるべく種類を少なく絞りましょう。例えば、玄関とリビングと階段全てで違う木材を利用したいとなった場合、その分建材の手配にコストがかかります。全て同じ木材を利用できればスケールメリットを利用して建材のコストカットにつながります。また、壁材も漆喰などを指定すればその分価格が大きく上乗せされます。壁材もどうしてもこだわりたい部分以外は同じ材質で統一するなど、コストを削減できる部分がないか検討することが大切です。

規格や標準仕様を採用する

設備面で予想外にお金がかかってしまう部分がユニットバスとキッチンです。ユニットバスは規格外の高性能なものにした結果、予算を大幅に超えてしまったという失敗例をよく耳にします。キッチンやユニットバスは標準仕様のものでも、実際に使ってみると不便を感じないことがほとんどです。まずは標準仕様のものを採用し、後日予算に余裕ができたタイミングで買い替えを検討するなど段階的にグレードアップすることも視野に入れましょう。

ローコスト住宅を建てる際の注意点

ローコスト住宅を建てる場合でも、できるだけ理想通りの家にしたいもの。そのためにはいくつかの注意すべき点を把握し、慎重に住宅会社選びをすることが大切です。ここでは、ローコスト住宅を建てる際の注意点について解説します。

要望の優先順位をあらかじめ決めておく

住宅を建てる上でこだわりたいポイントが複数ある場合は、必ず実現させたい部分がどこなのか優先順位を明確にすることが大切です。ローコスト住宅の場合規格外の追加オプションは高額になる場合が多いため、こだわりたいポイントは2〜3個までに絞れるようにしておきましょう。優先順位を決めておくことで、予算との兼ね合いを見ながら判断しやすくなります。

複数社の提案内容を比較する

建築コストの見積もりは初めて目にする場合がほとんどのため、適正価格の判断がつかないことがほとんどです。そのため、複数の住宅会社に見積もりを提示してもらい、比較検討することは非常に大切なプロセスです。見積もりの際はできるだけ全ての希望を伝えた上で、予算に収まるプランを提案してもらいましょう。

また、見積もり段階ではそれぞれの会社で得意としている部分が違うことを判断する良いタイミングです。設備の性能が優れていることを強みとしているハウスメーカーなど、自分のこだわりたいポイントと強みが合う住宅会社を見つけられると、ローコスト住宅でも理想の住宅を手に入れられる可能性が高まります。 

予算に余裕を持つ

着工するまでの間に家の規格や仕様は決まります。しかし、その後も工事が進んでいく中で追加でこだわりたい部分が出てくる可能性があります。実は、着工中に追加費用が発生しないまま完成することは珍しく、ほとんどの場合はどこかで追加費用が発生します。このような追加費用で結局予算オーバーになる、ということがないように余剰分を残しておくことをおすすめします。

余剰予算としては、総工費の1割程度を残しておくと追加費用が発生した場合でも対処が可能です。また、着工中でも現時点で追加費用がどのくらい発生しているかを判断できるよう、増減リストを住宅会社の担当者に作ってもらうことも大切です。

神奈川・横浜・相模原エリアのローコスト住宅はビルドアートへ

ローコスト住宅は費用を抑えられる分、こだわりたいポイントは厳選する必要があります。うまくコストを抑え、理想に近い一戸建てを手に入れましょう。

神奈川・横浜、相模原エリアでローコスト住宅を検討中の場合は、ビルドアートにご相談ください。費用や土地に合わせてお客さまが満足する設計プランをご提案させていただきます。

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