狭小地でもガレージハウスは建てられる!メリット・デメリットと建てる際の注意点を解説

2021.10.14

住まいづくり
狭小地でもガレージハウスは建てられる!メリット・デメリットと注意点

狭小地で注文住宅を建てる際に、憧れのガレージハウスを建てられるか心配に思う方は多いと思います。しかしガレージハウスは狭小地こそおすすめしたい住宅のスタイルです。特に都市部で注文住宅を検討している場合は、ぜひ選択肢の一つに入れて検討するといいでしょう。今回は狭小地のガレージハウスについて建てるメリットや注意点を詳しく解説します。

ガレージハウスとは

ガレージハウスとは?

ガレージハウスとは、ガレージ部分が住居に内包されているタイプの家を指します。

注文住宅を建てる場合、ガレージは青色駐車場やカーポート型などさまざまなタイプから選べます。その中でもガレージと住居が一体になっているガレージハウスは、車愛好家の憧れにもなっています。

また、関連する言葉として「ビルトインガレージ」や「インナーガレージ」も耳にしますが、これはガレージハウスに設置されているガレージ部分を指す言葉です。

 

ガレージハウスは狭小地こそおすすめ

ガレージハウスは坪数が10坪台や20坪台のいわゆる「狭小地」とされる土地にこそおすすめの住宅スタイルです。

特に都市部であればこのような狭小地に注文住宅を建てるケースは多なりますが、住居に駐車場がないと何かと不便を感じるもの。都市部でガレージハウスを建てることは、愛車を守ることに加えて、暮らしやすく家計も倹約できる住まいが実現できるでしょう。

 

狭小地にガレージハウスを建てるメリット

狭小地のガレージハウスのメリット

狭小地にガレージハウスを建てることは通常のガレージハウスよりも多くのメリットがあります。ここでは特に都市部の狭小住宅をガレージハウスにした場合を想定し、そのメリットを詳しく解説します。

 

上層部を有効活用できる

狭小地にガレージハウスを建てると、1階部分がガレージで2階や3階部分が居住スペースという間取りになることが一般的です。このような間取りにすることで、土地の上層部を有効活用できるメリットがあります。

例えば都市部では車通りが多いことや隣の住宅との距離が近く、通常の2階建て住宅では1階部分の日当たりが悪いなどの懸念があります。

一方ガレージハウスでは、居住スペースが2階と3階であるため、車通りが多い道路から物理的な距離が取れます。また、3階部分をリビングにするなど間取りを工夫することで、日当たりの問題も解消できる可能性があるでしょう。

 

駐車場代がかからない

一戸建て住宅に駐車場を設けずに車を所有していると、住宅とは別に駐車場を借りる必要があります。

特に都市部では、地域によっては駐車場に月3万円ほど料金がかかるケースは少なくありません。このような場合はガレージハウスにすることで、毎月の駐車場料金が節約できることも大きなメリットでしょう。

ガレージハウスは一般の住宅よりも建築費が高額になる場合がほとんどですが、毎月の駐車場代が節約できることを考えるとガレージハウスを建てる方が長期的には安くなる可能性があります。

 

雨風から車を守れる

ガレージハウスはガレージのシャッターを下ろすことで、外から車が見えない屋内環境に自家用車を駐車できます。そのため、青空駐車場のように雨風にさらされることがありません。

また、外に駐車することで懸念されるいたずらや盗難・破損などの犯罪から愛車を保護できるメリットもあります。都市部では住宅の敷地と道路が非常に近く、外に駐車することで接触事故が起きる可能性が高まりますが、ガレージハウスではそのような心配がありません。

 

趣味空間や車庫として利用できる

ガレージハウスの1番の魅力は、ガレージ空間を趣味を楽しむスペースとして活用できることです。ガレージは外から見えない完全な個室となるため、休日に愛車をメンテナンスしたり、DIYをしたり、家族でバーベキューを楽しんだりと、さまざまな活用方法があります。

また、収納スペースをガレージ内に設けることで、アウトドア用品やベビーカーなど室内での保管に悩むものを保管する倉庫としても利用できます。

 

狭小地にガレージハウスを建てるデメリット

狭小地のガレージハウスのデメリット

狭小地にガレージハウスを建てる場合、メリットだけではなくデメリットについても理解した上で設計することが大切です。ここでは狭小地にガレージハウスを建てる際のデメリットについて詳しく解説します。

 

土地条件によっては車の出し入れが難しい

狭小地にガレージハウスを建てる場合、道路に対する土地の位置や土地に面している道路幅によっては、車庫入れが難しくなる可能性があります。また、土地に面している道路の交通量が多い場合、車庫入れをスムーズに行う必要があり、運転難易度が高まるでしょう。

常に車を利用する方が運転に慣れていれば大きな問題にはなりませんが、運転に慣れていない方も車を利用する場合、車が出し入れしやすい設計にできる土地条件かどうかをしっかり見極める必要があります。

 

通常の住宅より割高になる

ガレージハウスは通常の注文住宅よりも設計費や建築費が割高になる場合がほとんどです。

なぜなら、ガレージハウスは1階部分の開口部が広いため、耐震性や耐久性を保つために通常の住宅よりも高度な設計を求められるためです。

これらの要素を叶えるためには、優秀な設計士による設計や、高額な建材の利用が必要なため、通常の住宅よりも費用が割高になります。

 

階段の上り下りが大変

狭小住宅では一般的に1階部分をガレージにして、2階と3階に居住スペースを配置する間取りになります。そのため、玄関から3階までの階段の上り下りが長くなる点はデメリットになるでしょう。

特に年齢が上がるにつれて階段は不便に感じる可能性があります。将来3階建てのガレージハウスにエレベーターを設置したい場合は、リフォームにかかる費用が発生することを覚えておきましょう。

 

ガレージの大きさを後から変更できない​​

ガレージハウスはガレージが住居に内包されているため、ガレージの大きさや高さを後から変更することはできません。そのため、将来的に車の台数を増やしたり車高が高い車を購入したりする可能性がある場合は、あらかじめガレージもその予定に合わせて設計する必要があります。

万が一、新しく購入した車がガレージに入らない場合でも改築はできないため、別途駐車場を借りるなど余計な出費がかさんでしまいます。

 

狭小地のガレージハウスを建てる際の注意点

狭小地のガレージハウスの注意点

狭小地にガレージハウスを建てる場合は、近隣住人への配慮や間取りの工夫を行うことでより暮らしやすい住まいが実現します。ここでは、ガレージハウスを建てる際の注意したいポイントについて詳しく解説します。

 

耐震性に注意する

最も注意が必要な点は耐震性です。前述した通り、ガレージハウスは1階部分の開口部が広いため、通常の住宅よりも耐震性に配慮した設計にする必要があります。そのためには柱や内部の耐力壁がなくとも耐震性が損なわれない構法や設計にすることが重要です。

特に狭小住宅では3階建てなどの多層階設計になるため、高度な設計技術が必要です。ガレージハウスを建てる際は、ガレージハウスの建築実績が豊富で設計力の優れた工務店に依頼するといいでしょう。

 

騒音対策をする

ガレージハウスでは住居にガレージがあることで、車を出し入れする際の振動やエンジン音が室内に響く可能性があります。暮らしの中で不便を感じないためには、車の音が室内に響かないように騒音対策を徹底することが大切です。

特に早朝や深夜に車を利用するケースが多い場合は、寝室とガレージの距離をなるべく離した間取りにすることで、家族の睡眠を邪魔しない配慮が必要です。

また、シャッター音にも注意が必要です。車を出し入れする際のシャッター音は近隣住人に響きやすく、迷惑をかける懸念があります。近隣トラブルを避けるためにも、音がなるべく少ない静音性のシャッターや引き戸にするなど工夫するといいでしょう。

 

スキップフロアを活用する

狭小住宅では特に間取りでどれだけ広い空間を演出できるかが重要です。

1階部分をガレージにした場合、ガレージの上部と2階の間の居住スペースに空間が生まれます。この部分をスキップフロアにすることで、空間に広がりが出て開放的な間取りを演出することができます。

スキップフロアとは1階から2階の間にある中間階のことで、階段と階段の間に小さな空間を作ることで床面積を効率的に増やすことができ、空間を広く使える設計手法です。スキップフロアを和室や読書スペースなどにすると、少ない面積でも間取りを多彩に楽しめるでしょう。

 

ガレージ内の換気や照明を工夫する

ガレージの利用用途に合わせて換気設備や照明を工夫することも大切です。

例えば、ガレージ内でバーベキューをしたい場合は、換気機能を強化することでガレージ内に煙が充満することを防げます。DIYや車のメンテナンスなど細かい作業をする場合は、手元をしっかり照らせる位置に、明るい照明を設置しましょう。さらに、ガレージへの出入りの際に車から下りて照明を付ける手間を省くためにも、人感センサー付き照明も設置しておくと便利でしょう。

 

狭小地のガレージハウスを建てるならビルドアートへ

狭小地のガレージハウスはビルドアートへ

狭小地ではガレージハウスを建てることで駐車場料金の節約などさまざまなメリットがあります。ガレージハウスを検討する際は、土地と道路の位置関係を踏まえて、車の出し入れがスムーズにできる設計にすることが暮らす上で大切なポイントです。

ビルドアートは狭小地のガレージハウスでも便利で快適な注文住宅を設計します。注文住宅でガレージハウスを検討している場合は、ぜひビルドアートへ相談ください。

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