ガレージハウスを建てるメリットは?建てる上でのデメリットや注意点も紹介

2021.11.02

住まいづくり
ガレージハウスのメリット・デメリット

注文住宅を検討している際に、駐車スペースをどうするかは悩ましいポイントのひとつではないでしょうか。 ガレージハウスであれば愛車を雨風や盗難などから守れ、休日は趣味の空間としても活用できます。 車愛好家の憧れであるガレージハウスについて、今回はメリットや建てる際のポイントを詳しく解説します。

ガレージハウスとは

 

ガレージハウスとは、住居にガレージ(駐車スペース)が内包された家のことを指します。なお、関連する言葉にビルトインガレージやインナーガレージがありますが、これはガレージハウスに設置されているガレージ部分を指す言葉です。

ガレージには他にも戸建て住宅敷地内の外に設けられた青空駐車場や屋根のみがあるカーポート形式などがありますが、ガレージハウスは駐車場がプライベートスペースとして活用できることから、車愛好家の憧れの存在でもあります。

 

ガレージハウスのメリット

ではなぜガレージハウスは車愛好家に人気があるのでしょうか。

ここではガレージハウスを建てた際のメリットを解説します。

 

車を雨や犯罪から守れる

ガレージハウスはガレージ部分が屋根と壁に覆われているため、雨風による汚れや飛来物により車が破損する危険から守れます。

また、カーポート形式や青空駐車場などと違い外から車に近づけない環境のため、いたずらなどの軽犯罪に合う可能性や、通行している自転車が接触したり近所で遊んでいる子供のボールが当たって破損したりするなどの不慮の事故も防げます。

 

車の乗り降りが快適

ガレージハウスは基本的に住宅の一階部分をガレージスペースとするため、居住エリアから車までの移動距離が短い点もメリットの一つです。そのため雨の日でも家の中からガレージまで一度も外に出ずに車に乗ることができるため、雨に濡れる心配もありません。

また、ガレージと居住エリアの出入口にスロープを設置することで、ベビーカーや車椅子のままガレージまで移動することも可能なため、小さなお子様がいる場合や高齢者と同居する場合でも利便性が高い設計と言えるでしょう。

 

趣味の空間として利用できる

ガレージハウスは、ガレージのシャッターを閉めると外から見えない自分だけの空間ができあがります。そのため、休日は人目を気にせずに愛車の手入れやDIY作業場などの趣味を楽しむ空間としても活用できる点もメリットです。

また、広めのガレージであれば雨の日でもBBQを楽しめたり、アウトドア用品などの収納スペースとしても重宝できることから、駐車の用途だけではなく、倉庫やパーティスペースなど幅広い活用シーンが考えられる点も魅力です。

 

ガレージハウスのデメリット

メリットがある一方で、ガレージハウスならではのデメリットや押さえるべき規定があります。

ここではガレージハウスを建てる上でのデメリットを解説します。

 

騒音対策や換気対策が必要

ガレージハウスは住居と一体型であるため、車の出し入れの際のエンジン音が居住スペースに大きく響いてしまう懸念があります。深夜に車を移動する場合などに家族の眠りを妨げないようにするためには、寝室の位置をガレージから遠ざけるような間取りの工夫が必要です。結果としてもともと想定していた理想の間取りが叶わなくなるなどのデメリットが発生する可能性があります。

また、ガレージ内は排気ガスが溜まらないように換気対策が必須です。換気機能が悪いと排気ガスがガレージ内にこもってしまうだけではなく、湿気が溜まりカビが生える原因にも繋がります。十分に換気できる機能を備えなければならないことも、通常の住宅にはない注意点です。

 

費用が高額になる

ガレージハウスは一般的に一階部分にガレージが設置され、必然的に建物を支えるべき一階部分に広い間口が必要になります。その間口があることで、通常の戸建て住宅よりも耐震性や耐久性が劣る物件になってしまいます。そのため、耐震性や耐久性を保つために梁を太くしたり、少ない壁や柱でも耐えられるような高度な設計技術が必要になります。

これらの要素を叶えるためには、通常の戸建て住宅よりも建築費用が割高になります。

 

居住スペースが削られる

一階部分の大部分をガレージが占有することで、居住スペースは2階以上のスペースを利用することになります。通常の2階建て住宅の生活を想定している場合は3階建て住宅にする必要があるため、玄関から居住スペースまでの動線が長くなるというデメリットがあります。

老後も変わらず住むことを想定している場合、平家形式のガレージハウスも候補に挙がる可能性がありますが、平家の場合は土地に十分なスペースが必要です。

 

防火対策が必須

ガレージハウスは防火対策が必須であると法律で定められているため、壁や天井に使う建材の種類が限られます。

例えば、壁や天井に木材を使用しガレージ全体をウッド調にしたい、という希望は叶いません。木材を使用したい場合は、天井と壁の総面積の10分の1以下と定められているため、理想としていたガレージのイメージが防火対策の基準に満たない場合は諦めることになるでしょう。

 

ガレージハウスを建てる場合の注意すべき点

ガレージハウスを建てる場合の注意すべき点

注文住宅をガレージハウスにする場合、ガレージを快適に利用するために注意したいポイントがあります。また、ガレージを含め居住空間全体を家族全員が快適に利用するためには趣味のスペースだけではなく生活動線も考慮した工夫が必要です。

ここでは、ガレージハウスを建てる際に気をつけたいポイントについて紹介します。

 

照明やシャッターを厳選する

ガレージを快適な空間にするために、照明や収納スペース、シャッターは利用するイメージをできるだけ具体的にして選ぶようにしましょう。例えば照明に関しては、車の整備やDIYなど細かな作業をガレージ内で行う場合、手元がはっきりとわかる明るさの照明を設置する必要があります。また、ガレージ内はシャッターを閉めると真っ暗になるため、人感センサーがついた照明は設置することをおすすめします。

収納スペースはガレージに何を保管したいかで大きさやスペースが異なりますが、余計に広い収納スペースを作った場合、不要なものをとりあえず置いておく物置スペースになる懸念もありバランスが重要です。

シャッターは騒音対策にも関係するため、できるだけ静音性の高いものを選ぶといいでしょう。また、自動開閉式のシャッターであれば帰宅の際に車から降りてシャッターを開ける手間が省けます。

 

間取りや強度を工夫する

1階部分がガレージになるため2階建てのままの設計をする場合、居住スペースが通常の住宅よりも狭くなります。住みにくい家にならないよう間取りやそれぞれの部屋の配置を工夫するなど、設計プランをしっかりと立てる必要があります。

また先述した通り、開口部が広くなる分、強度の高い建材を使うなど耐震性の対策は不可欠です。もし設計上でそのような対策がされていない場合は、依頼している住宅会社がガレージハウスの設計に慣れていない可能性もあります。

 

動線を考慮する

生活スタイルに応じてガレージからの動線を工夫することで、家族全員が使いやすい住まいを実現できるでしょう。

例えば、ガレージから直接居間へ移動できる場合、車の利用が多い家庭では生活が楽になりますまた、車で日用品の買い物を日常的に行う場合は、勝手口を設けキッチンやパントリーへ直接つながる動線を確保すると、重たい荷物を持って移動する労力が削減され便利でしょう。

動線の工夫は家族全員の生活スタイルをイメージし、ガレージから居住エリアのどの部分に繋がっていると最も便利かを話し合うといいでしょう。

 

将来的な計画をもとにガレージの大きさを考える

ガレージハウスはガレージを後から拡張することが難しいため、将来的な計画を元に設計することが大切です。例えば現在よりも大きな車の購入や台数を増やす可能性がある場合は、それらを考慮したスペースを考慮した設計にしましょう。

また、車での来客が多い場合も2台分のスペースを確保しておくと、路上駐車で考えられるリスクから来客の車を守れるためおすすめです。

 

注文住宅でガレージハウスを建てるならビルドアートへ

ガレージハウスはガレージと居住空間が一体化しているため、乗り降りの際などに便利であることに加え、駐車スペースを設けられない狭小住宅でも採用できるため、駐車場付きの注文住宅を検討している場合はガレージハウスも選択肢の一つに加えるといいでしょう。

ビルドアートは狭小住宅や平家を含め、お客様の理想を叶える住宅デザインを提案します。ガレージハウスを検討している場合は、ぜひビルドアートへご相談ください。

 

 

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