リノベーションとは?わかりにくいリフォームとの違いや実例も紹介!

2021.06.18

リノベーション

住宅に関する情報を集めていると、リフォームやリノベーションという言葉を目にすることがあるかと思います。どちらも住まいに手を加えることは同じなので、違いが分からず困惑してしまう人は少なくないでしょう。 そこで本記事では、リノベーションとリフォームの違い、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。現在の住居に何かしらの不満を感じている場合は、どちらの工事が必要になるのか判断しやすくなります。

リフォームとリノベーションの違い

結論から言うと、リフォームとリノベーションに明確な定義はありません。住宅関連の会社やメディアが独自の判断で使い分けているだけなので、極端な話、どちらの言葉で表現しても間違いはないのです。では、住宅関連の会社やメディアは何を基準に使い分けているのでしょう?ここでは、リフォームとリノベーションを区別する基準について解説します。

リフォームとは

リフォームには「元に戻す」「修復する」といった意味合いがあり、一般的には老朽化した建物を新築同様の状態に修繕することをいいます。住宅は年数が経つにつれて壊れたり、古くなったり、汚れたりするものです。このマイナスな状態をリフォームによってきれいにしたり新しくしたりすることで、ゼロの状態(新築の状態)に戻すための機能の回復、つまり原状回復を目的とした工事がリフォームに分類されやすいです。

リフォームの例を挙げると、古くなった畳を張り替えしたり、剥がれた壁紙を張り直したり、古くなったお風呂を新しいものに取り換えるなど、比較的規模の小さい工事ばかりです。賃貸のマンションやアパートの場合では、次の入居者が入る前に行われることが多くあります。新築以上の機能がプラスされるのではなく、あくまでも元に戻すことが目的です。

リノベーションとは

リノベーションには「革新」「刷新」といった意味合いがあり、住む人の暮らしやすさに合わせて既存の建物をつくり変えることができます。内装デザインや設備機器の交換をはじめ、水回りの位置や間取りの変更など工事の規模が大きいのが特徴です。またリノベーションでは、プランニングの段階から使用する素材を選択できるケースが多く、断熱や採光、通風、省エネ、耐震設計といった機能性を向上する工事も可能です。

リノベーションの中でも特に自由度の高い「フルリノベーション」は、住宅の内装や設備をすべて解体し、躯体だけに残した状態から改修を行います。元々ある間取りや水回りの位置など一切関係なく、一から設計できます。自由度の高さは新築同様でありながら、躯体構造は残っている分、コストを抑えられます。

マイナスの状態からゼロの状態に修繕するのがリフォームなら、リノベーションは新しい機能の搭載やデザイン性を高めるなど、ゼロの状態にプラスαできる工事です。リノベーションなら、強いこだわりがある人や以前の面影を残したくない人も満足しやすいでしょう。

リフォームのメリット・デメリット

リフォームとリノベーションの違いを解説したところで、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。まずは、マイナスの状態からゼロの状態に戻す「リフォーム」のメリット・デメリットを見てみましょう。

リフォームのメリット

部分的に修繕することが多いリフォームは、工事の規模が小さいので費用を安く抑えられます。期間に関しては、工事の内容によりますが、半日から1か月程度で済むことがほとんどです。短期間で工事を終えられるので、例えば物件購入した後にリフォームする場合でも、物件のローン返済と引っ越すまでの賃貸物件の家賃を並行して支払う期間を短くできます。低コストかつ短期間できれいな状態にできるのは、リフォームの最大の魅力といえるでしょう。

またリノベーションとは違い大幅な間取り変更はないので、基本的にリフォーム前の姿と大きく変わることはありません。完成後の住まいをイメージしやすいところもまた、メリットの一つではないでしょうか。

リフォームのデメリット

リフォームは、壊れた箇所や古くなった箇所を修繕することを目的としているので、大幅な間取り変更や機能変更による性能の強化まではできません。リフォームで行えるのは、内装の修繕工事や設備機器の取り換えがメインです。

そのため、従来の住まいよりも住みやすくなることは期待しないほうが良いでしょう。またリフォームは、一部分のみの改修となるので、住まいの強度に関わる配管や柱といった内部の確認までは行われていません。

今よりもさらに便利な機能を追加したい、暮らしやすいように間取りを変更したなど、元の状態にプラスαを求めたい人はリフォームで満足できる可能性は低いでしょう。

リノベーションのメリット・デメリット

続いてリノベーションのメリット・デメリットを紹介します。自分が理想とする家づくりにリノベーションは適しているのか、メリットとデメリットを比較しながら判断してみてください。

リノベーションのメリット

最大のメリットは、生活スタイルに合わせて自由な設計ができるところです。例えば、ベビーカーや自転車を置けるように玄関を広くしたり、家事動線を良くするために水回りを1か所に集めたり、リノベーションなら「こうしたい」「こんなのが欲しい」という希望を叶えられます。また和風テイストから北欧やアメリカン、イタリアンテイストに変えるなど、雰囲気をガラリと変えることも可能です。

ほかにも、物件の選択肢が多いところもリノベーションならではのメリットです。新築を建てるときは、まず土地を探さなければいけません。人気エリアはすでに住宅がたくさん建てられていたり、たとえ立地条件が良くても環境や設備に不安があったり、納得できる土地を見つけるのは容易ではありません。リノベーションなら中古物件や築古物件なども選択肢に含まれるので、条件の良い物件に出会いやすいです。

リノベーションのデメリット

リノベーションで行う工事は広範囲にわたるので、解体工事も含めると1~3か月ほどかかります。物件探しからプランニング、現地調査、解体工事、改修工事…と行われるので、リフォームに比べると工期は長くなりやすいです。

さらに改修する規模は大きくなるほど、工事費用も高くなります。リノベーションの場合、一般的な住宅ローンは利用できません。借入れするのであれば、住宅ローンよりも金利が高いリフォームローンを検討することになるでしょう。金利が高いと支払う利息が増えるので、負担になりやすいです。自治体によっては、リフォーム減税や補助制度を導入している地域もあります。市役所のHPから確認できるので、チェックしておくと良いでしょう。

実際にリノベーションをした実例を見てみよう!

リノベーションの特徴、メリット・デメリットを把握したところで、リノベーションに興味を抱いた人もいるのではないでしょうか。実際にどのくらい変わるのか、ビルアートで取り扱ったリノベーションの実例を紹介します。

実例1) アンティークカラーが印象的な家

アンティークカラーの壁紙が印象的なリビング階段の家/戸建て住宅のリノベーション

親御さんから受け継いだ家をフルリノベーションした実例です。以前の間取りはリビングやダイニング、キッチンは壁で仕切られていましたが、今回のリノベーションで壁を取り払い、一体空間を実現しています。広々とした空間は窮屈さがなくなり、快適な時間を過ごせるようになっています。またキッチンの場所をダイニングスペースと一体化することで、家事の負担が軽減されているところもポイントです。

築年数が経っていた以前の住宅は古くて暗い印象すらありましたが、アンティークカラーを取り入れることで温かみが感じられるようになりました。

実例2) 家族の時間を包む優しい空間

家族の時間を包む優しいグレー/川崎市築32年のマンションのフルリフォーム・リノベーション

築32年のマンションをリノベーションした実例です。間取りはリビングと和室をつなげただけで、大きな変更は行っていません。むやみに解体するのではなく、必要最低限のリノベーションを行うことで低コストに抑えられています。

リノベーション前の内装は、白一色の壁紙が特徴的でしたが、白は光を反射する色なので目が疲れる印象でした。そこで取り入れたのが、グレーやベージュといった温かみのある落ち着いた色です。グレーやベージュでまとめることで、部屋全体が明るくなり、高級感すら漂わせます。

リノベーションかリフォームか、まずは相談してみよう

ビルドアートでは、リノベーションもリフォームも行っています。どちらも行っているからこそ、一方だけをおすすめするのではなく、お客様一人ひとりの要望を叶えられる工事をおすすめしております。

お住いの家に不満や悩みを抱えているのであれば、プロの目線からアドバイスできるビルドアートにご相談してみませんか?無料で資料請求もできるので、気軽にお問い合わせください。

https://www.buildart.co.jp/building/renovation_reform/form-input/

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